阿呆船に乗って・・・
もともと、ファッションというものには興味がなかった。
そして、アートというものも、僕には無縁の存在だった。
服は着れれば良かったし、
一度買ったものは、破れるまで着続けた。
逆に言うと、破れるまでは、
新しい服を買う事はなかったし、
それで良いと思っていた。
20歳頃に、バンドをやり始めて、
23歳頃に、お芝居を始めて、
人前で何かを表現するようになってからも、
ファッションと自分は無縁の存在だった。
とにかく自分の中身を磨いて行けば、
何とかなると考えていた。
むしろどんなダサイ格好をしていても、
中身で輝いていれば、
その方が格好良いと考えていた。
その考え方は、今でも正しいのかもしれない、
とは思う。
でも、バンドをやっている頃に、
スーツでロックをやっている人に憧れて、
安物のスーツを買ってステージに立ってみたけれども、
結局、むしろ老けてしまって、
まだ20代の頭だったのに、
疲れたサラリーマンがギターを弾いているようにしか見えなかったり、
芝居でちょっとずつ(本当にちょっとだけ)有名になり始めた時にも、
カート・コバーンに憧れてボロボロの服を着てみたけど、
浮浪者にしか見えなくなってしまったりしていて、
本当はお洒落というものに興味があったし、
格好なんてどうでも良いというのも、
僕の場合は、言い訳だったんだと思う。
ずっと心のどこかでは、お洒落な人に憧れて、
お洒落な格好をしてみたいと考えていたし、
でも、それをどう表現して良いのかわからないので、
お洒落なんてどうでもいいと、
そう言っていた。
人生を変えるような出会いと言うのは、
本当に存在するもので、
僕にもいくつか、そんな出会いは訪れた。
その人との出会いは、
やはり僕の人生を変えてくれた友人に
紹介されたからだ。
最初、映画や、本の話で盛り上がって、
ある日、彼の家に行くと、
僕に彼の服を何着か着させてくれて、
帰りにコンバースのスニーカーをくれた。
その時僕は、彼が魔法使いだった事に気がついた。
彼が着させてくれる服は、
不思議と僕にぴったりと似合って、
昔僕がしたかったのに出来なかった、
ボロボロなのにお洒落、
という格好が、あっという間に出来上がった。
僕は体や足が細かったので、
なるべく細身のパンツや、服を着ないようにしていた。
でも、彼はあえて僕に、細身のパンツを履かせてくれた。
僕は絶対に自分には似合わないと思っていたんだけど、
まるで魔法にかかったように、
細身のパンツは、僕にぴたりと似合った。
それで僕は、彼と一緒に、原宿の古着やに行くようになった。
「彼が着てみたら??」と言ってくれる服は、
僕には、自分に似合うなんて思えないような服もあったけれども、
たいてい僕に似合った。
自分にどんな服が似合うのかがわかってくると、
服を買うのが楽しくなって来た。
そんな感じで、
ヴォイスも、ベルベルジンも、コムデギャルソンも、ディオールオムも、
ナンバーナインも、アンダーカバーも、ミスターハリウッドも、ヒスも、
とにかく東京に行くと立ち寄る沢山のお店は
みんな彼に教えてもらった。
僕は彼に色々なファッションの知識を教えてもらううちに、
どんどんファッションが面白いと思うようになって来た。
メンズノンノも、ヒュージも、ハートも、チューンも、
ギャップフォーマンも、僕の人生には全く無関係だった雑誌も、
読むのが面白くなって来た。
そうして僕は、昔自分が憧れていたけど、出来なかったような
格好をする事が出来るようになっていた。
今の自分がお洒落なのかはわからない。
きっとでまだまだなんだと思う。
でも、ファッションを楽しいと思えるようになったのは、
とても大きな財産で、
好きである事は、お洒落になって行く事の最低条件なんじゃないかと思う。
そのために必要なのは、
やっぱり的確なアドバイスをくれる、
友人の存在なんじゃないかと思う。
そして、(例え少し高くても)
自分に似合った、良いものを、
一着でも、勇気を出して買ってみる事だと思う。
その魔法使いが、
静岡のパルコそばにお店を出した。
彼は僕にファッションの楽しさだけでなく、
アートの素晴らしさを教えてくれたのだが、
その事はまたいつか書こうと思う。
『ファッションは自分を知る事だ』と彼は言う。
自分がどんな格好が似合うのかを知る事は、
自分を知る事に他ならない。
あなたがもしも、ファッションに興味があるのに手が出せなかったり、
ファッションやお洒落が大好きなのであれば、
魔法使いのお店に足を運んでみてください。
彼はあなたに、とびっきりの魔法で、
素敵な洋服との、出会いをくれるでしょう。
http://narrenschiff.eshizuoka.jp/
そして、アートというものも、僕には無縁の存在だった。
服は着れれば良かったし、
一度買ったものは、破れるまで着続けた。
逆に言うと、破れるまでは、
新しい服を買う事はなかったし、
それで良いと思っていた。
20歳頃に、バンドをやり始めて、
23歳頃に、お芝居を始めて、
人前で何かを表現するようになってからも、
ファッションと自分は無縁の存在だった。
とにかく自分の中身を磨いて行けば、
何とかなると考えていた。
むしろどんなダサイ格好をしていても、
中身で輝いていれば、
その方が格好良いと考えていた。
その考え方は、今でも正しいのかもしれない、
とは思う。
でも、バンドをやっている頃に、
スーツでロックをやっている人に憧れて、
安物のスーツを買ってステージに立ってみたけれども、
結局、むしろ老けてしまって、
まだ20代の頭だったのに、
疲れたサラリーマンがギターを弾いているようにしか見えなかったり、
芝居でちょっとずつ(本当にちょっとだけ)有名になり始めた時にも、
カート・コバーンに憧れてボロボロの服を着てみたけど、
浮浪者にしか見えなくなってしまったりしていて、
本当はお洒落というものに興味があったし、
格好なんてどうでも良いというのも、
僕の場合は、言い訳だったんだと思う。
ずっと心のどこかでは、お洒落な人に憧れて、
お洒落な格好をしてみたいと考えていたし、
でも、それをどう表現して良いのかわからないので、
お洒落なんてどうでもいいと、
そう言っていた。
人生を変えるような出会いと言うのは、
本当に存在するもので、
僕にもいくつか、そんな出会いは訪れた。
その人との出会いは、
やはり僕の人生を変えてくれた友人に
紹介されたからだ。
最初、映画や、本の話で盛り上がって、
ある日、彼の家に行くと、
僕に彼の服を何着か着させてくれて、
帰りにコンバースのスニーカーをくれた。
その時僕は、彼が魔法使いだった事に気がついた。
彼が着させてくれる服は、
不思議と僕にぴったりと似合って、
昔僕がしたかったのに出来なかった、
ボロボロなのにお洒落、
という格好が、あっという間に出来上がった。
僕は体や足が細かったので、
なるべく細身のパンツや、服を着ないようにしていた。
でも、彼はあえて僕に、細身のパンツを履かせてくれた。
僕は絶対に自分には似合わないと思っていたんだけど、
まるで魔法にかかったように、
細身のパンツは、僕にぴたりと似合った。
それで僕は、彼と一緒に、原宿の古着やに行くようになった。
「彼が着てみたら??」と言ってくれる服は、
僕には、自分に似合うなんて思えないような服もあったけれども、
たいてい僕に似合った。
自分にどんな服が似合うのかがわかってくると、
服を買うのが楽しくなって来た。
そんな感じで、
ヴォイスも、ベルベルジンも、コムデギャルソンも、ディオールオムも、
ナンバーナインも、アンダーカバーも、ミスターハリウッドも、ヒスも、
とにかく東京に行くと立ち寄る沢山のお店は
みんな彼に教えてもらった。
僕は彼に色々なファッションの知識を教えてもらううちに、
どんどんファッションが面白いと思うようになって来た。
メンズノンノも、ヒュージも、ハートも、チューンも、
ギャップフォーマンも、僕の人生には全く無関係だった雑誌も、
読むのが面白くなって来た。
そうして僕は、昔自分が憧れていたけど、出来なかったような
格好をする事が出来るようになっていた。
今の自分がお洒落なのかはわからない。
きっとでまだまだなんだと思う。
でも、ファッションを楽しいと思えるようになったのは、
とても大きな財産で、
好きである事は、お洒落になって行く事の最低条件なんじゃないかと思う。
そのために必要なのは、
やっぱり的確なアドバイスをくれる、
友人の存在なんじゃないかと思う。
そして、(例え少し高くても)
自分に似合った、良いものを、
一着でも、勇気を出して買ってみる事だと思う。
その魔法使いが、
静岡のパルコそばにお店を出した。
彼は僕にファッションの楽しさだけでなく、
アートの素晴らしさを教えてくれたのだが、
その事はまたいつか書こうと思う。
『ファッションは自分を知る事だ』と彼は言う。
自分がどんな格好が似合うのかを知る事は、
自分を知る事に他ならない。
あなたがもしも、ファッションに興味があるのに手が出せなかったり、
ファッションやお洒落が大好きなのであれば、
魔法使いのお店に足を運んでみてください。
彼はあなたに、とびっきりの魔法で、
素敵な洋服との、出会いをくれるでしょう。
http://narrenschiff.eshizuoka.jp/